まおゆう

最近全く鬱々とやる気なしで日々時がすぎるのに怯えているばかりです。
まあそういう時は何かラノベとかweb小説でも読むに限るということで。
魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」、通称まおゆうを読みました。その感想。
この作品をどう捉えたらいいのか、ちょっと難しいです。いろんな要素を含んでいて、かつ個別の要素だけ見ればそれなりの欠点を含んでいると思うのです。ラブコメとしては同じところをグルグル回り過ぎだし、ファンタジーとしては世界設定が粗すぎるし、ファンタジー戦記としては”敵”を書いてない時点で評価以前。経済ものとしては概念ぶっこんだだけで駆け引きもなにもあったもんじゃないです。新ジャンルって表現法で、即興で書いているというのも考慮すれば素晴らしい品質なんでしょうが、でも即興芸術というのは偶然によって生まれる煌きが売りなわけで、決して早いこと自体に意味があるわけじゃない。この作品は非常にロジカルな作りになっていて、そういう部分での評価はできない。なんというか、この作品はバラバラに分解してしまうと価値を失ってしまうような感じです。
そうだなー、この作品は言うならば、”程良く”整えられた、勧善懲悪な和製RPG風、長編完結ファンタジー、ってとこになるんでしょう。この作品の評価できる点というのは、つまるところこれそのもの、この説明を満足することが出来るだけの一定の質と量を持っている作品である、ということにあるんじゃないかなーと思います。破綻もなく投げ出すことなく長編ファンタジーを書ききることは中々出来ることじゃなく、それにより生まれた質量は確かな存在感を持っていて、それ自体に価値があるということです。
後はこの作品、普通の小説として捉えるよりは、ゲームのシナリオとして捉えた方がより面白い解釈ができるかなー。この作品にはプレイヤーが一人しかいないんです。負けることを前提とされた作られた敵しかいない、主人公陣営しかプレイしてない、一人用のRPG。それがしっくり来る。主人公陣営は皆結局同じ方向を向いていて、敵は欲望にのみによって動いているか、あるいは世界のシステムそのものなわけでして。まあそんなものを小説として捉えるなら、安易と言わざるをえないんですが、一人用のゲームのシナリオとして捉えるならメタなネタ、システムに至るまで非常に面白いギミックが散りばめられていてとても豊かな作品だと言えるんですよね。
中々考えさせられる作品でした。

いつの間にか今年も後2ヶ月くらいになってました。光陰矢の如し。
秋です。秋と言えば読書。しかし紙の本を読むのがどうにもかったるい。というのでネット小説、オリジナル系のを読みふけっている今日この頃です。
ネット小説、と言っても、arcadia小説家になろう(以下、なろう)に上がっているライトノベル的な内容のものだけを読んでますね。貪るように、消化するように。頭を使わないで高速で大量に読んでいます。文字に溺れてる感覚が心地よくて、内容よりそっちに酔っていたりして。
まあ、今回はそういう話。
便宜上、そういう小説をネットライトノベルと呼ぶことにします。名前が無いので。オリジナルSSとかいう呼び名もあるんですが、そもそもSSが二次創作って意味を含みますので。矛盾してる言葉をあんま使いたくない。
ネットライトノベルは、ネットの無料小説ということで、書き手も自由に好きなようにやってる感じがするんですが、実は大体同じようなジャンルで、同じような作りが多いです。ライトノベルの方がその点遥かに豊富な範囲をカバーしてるといっていいでしょう。と言っても、もちろん変わったジャンルで凝った話を書いてる人も星の数ほどいるのでしょうが、PV数上位は大体同じといっていいかも。まあPV上位しか読んでないんですけどね。サルベージは難しい。
で、その似たようなジャンル、同じような作りというのが何かというとですね。ズバリ一言で言うと、主人公最強系ハーレム異世界ファンタジーになります。……いやー、こう文字に起こすと酷いですね。
異世界転生モノのパターンとしては、一般人が異世界の魔術師とかに召喚されるパターン、迷いこむパターン、前世の記憶持ち転生(性別転換、いわゆるTSも含む)パターンになります。召喚される場合、魔王と戦ったり王様になったりするために喚ばれるのが多いです。大抵主人公は何らかの力を付与されたり、急激に強くなったりします。魔王倒すパターンはかなり下火のようです。あっても、どこかメタな、斜に構えた様な要素を加えてたりします。迷いこむパターンは、次元の切れ目に迷い込んでしまってみたいな、超常現象に巻き込まれたような理由が主ですね。世界の違いが原因で、努力0でめっちゃ強かったり、めっちゃポテンシャル高かったりします。転生パターンは二次創作系(いわゆるSS)に多いんですが、オリジナル系にも存在しますね。これも生まれ変わりに神様から力を貰ったりします。酷いのだと、わしは神じゃ。とか神様が自ら名乗って力をくれるのとか……。萎えます。脱線しますけど、最近始まったサンデーの漫画にも神様が神様って名乗ってるのがあって全力で脱力しました。
日本語崩壊した所で次。世界設定でメジャーなのは、ゲーム風な西洋ファンタジーですね。冒険者ギルドがあり、そこに依頼があり、モンスターがいて、亜人がいて、みたいな感じ。これを基本として、ダンジョンがあったり、ステータスやレベルが設定されてたりと、よりゲーム的な要素が含まれる場合があります。結構多いのは、MMO、あるいは極めてよく似た世界に、迷い込んだり転生したりみたいなものですね。この類はほぼもろゲームそのものです。色んなウィンドウを出したりすることが出来るものすらあります。まあ、プロはプロであるがゆえに、ゲーム的要素を廃したオリジナリティのあるファンタジー世界観を構成する必要がありますが、アマはそこで頑張る必要はないですからね。
主人公のパターンとしては、淡々としてて、優しくて、余り目立つのが好きじゃない、みたいな性格が多いですかね。ラノベやエロゲの主人公とそこは一緒。読んでる作品は、書いてる人の性格がモロに投影されてるような気がしますが、つまり大体の作者がそうなんでしょう。戦闘、頭脳スペックが皆非常に高いのは、まあそもそも主人公が弱い作品なんてぶっちゃけどんなジャンルにもないわけで、当たり前なんですが。主人公が元凡人であるのに、こっち来たら最強みたいな所に説得力がない気がしますが、むしろ”だからこそ”ウケるのかもしれないですね。ヒロインは、まあギャルゲーや萌え漫画のそれだと思って下さい。一緒です。ハーレム多いのは、どうなんでしょうね。皆やっぱりハーレム好きなんじゃないでしょうかね。まあ一人のヒロインといちゃつくのもそれなりにあるんですが。サブキャラの男は、皆無か、いても極めて影が薄い。サブキャラ男のカップリングを考えてるのはほぼ100%女性作者ですね。男はそれをするくらいならハーレムにしてしまう傾向が強いです。
……まあこう分析してみれば色々としょうもないわけですけど、しょうもないからこそ読んでて心地よい、という気がしなくもない。問題はそこにないんですよね。むしろあるのはストーリーなわけで。大体一番多いのが、異世界に放り出されて帰り方を探すとか、気ままに生きていこうとする、みたいなので、プロットとか全く立ててないで書いていくのです。まあそういうのは作品の最終地点が存在しない、あるいはそこに至る筋道がないわけで。更新頻度は高いんですが、作品としてまとまる気配は皆無で。ちゃんとプロットを立ててる作者は、上手く書こうと頑張って、結局自分の作品に納得が行かず、むしろダラダラ書いてる作者より投げるパターンが多かったり。まあぶっちゃけ未完な作品ばっかりですよ、と。
えーと、文章力について。上位の作品は、かなりレベルが高いと思います。実際ライトノベルとして書籍化してるものも結構あるくらいなので。というのはライトノベルのレベルが低い(アマと大差ない)っていう話なんだろうけど。まあひっどい文章がデフォの有象無象のエロゲーよりは読めるものが多いかなーとは思います。……まあピンからキリまでの、ピンの話をしてるので。キリは本当に酷かったり。……せめて句読点をつけてくれないと、面白いとかつまらないとか以前に、読めません。2chのレスじゃねーんだから。
まあこんな感じですね。最後に、読んでる&読んだ作品について、紹介&評価&感想。全部arcadiaかなろうの作品です。読みたかったらググれば出てきます。無料ですぐ読めるんで、秋の夜長のお供にでも。
評価、感想に対してテメー何様だよというのはご容赦下さい。
arcadia
全体的に凝ってる作品多し(なろうがテンプレすぎんじゃねーのか)、筆力高し。オリジナルじゃなくてSSが強いような気がする。ここのTYPEMOON小説は結構お世話になった。
オーバーロード
★★★☆☆ 連載中
迷い込みMMO主人公最強王様系。主人公陣営があまりに最強過ぎて話としてどうなの、という気がする。筆力は高い。世界設定もMMOという要素に逃げてはいるが大分作り込んでいる。キャラは主人公はズレてて、あんま魅力はない。むしろサブキャラが主役。しっかり設定を与えた生きたキャラクターを圧倒的な最強さで残酷にねじ伏せると言う所に、サド的なカタルシスを見いだせない人には合わない作品だと思う。俺個人としてはそういうのもわかるが、でもそこまで趣味でもないかなって感じ。まあ、アマチュアだからこそ出来る作品であると思う。
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
★★★★☆ 連載中
ゲーム風ファンタジー成長系主人公ハーレム。世界観がゲームチックなダンジョン探索もの。ゲーム的な要素で色々と誤魔化してはいるが、世界設定は凝ってる。主人公はハーレム体質なんだけど高嶺の花に片思いで鈍感みたいなテンプレ。主人公が素直ないい子で熱血で、ヒロインの女の子たちがちょい曲者って感じ。非常に筆力が高い。バトルシーンは特に。世界が甘めなので、もうちょい毒があるとなおよし。
・現実→異世界→現実
★★★★☆ 連載中
タイトルそのまんま。ややメタな雰囲気でギャグ。主人公最強ものだが、かなりひねってる。設定もキャラも。無駄にひねり過ぎな部分もなくはない気がするが。とてもキャラ達が生き生きと動いている。プロットが見えてこないが何も考えてないわけではなさそうなので、これからどうするのかが見もの。
・俺と粘着な女の子
★★★★★ 終了
現実系ラブラブいちゃいちゃ。主人公とヒロインの掛け合いといちゃいちゃを楽しむだけの超シンプルなラブコメ。とても切れ味鋭いメタな掛け合い。とろけるような甘さのいちゃいちゃ。ヒロイン可愛い。ラノベとしても結構行けそうな気がするレベルだと思う。もっとこういうの増えろ。俺は好きだ。
小説家になろう
テンプレ展開多し。作者読者共に低年齢層多そう。サイトとしてはこっちのほうが見やすい、使いやすい。
・リィアデイルの大地にて
★★★★☆ 連載中
迷い込み系?MMO系主人公最強気まま系。主人公は女の子。主人公が気ままに最強の力を振るったり振るわなかったりと、そんな感じ。恋愛より家族を大事にって感じ。世界設定の作りこみは微妙。キャラクターは非常に生き生きと動いてて好感が持てる。ちょっと話というか設定がよくわからなくなってきたが、どうなるかなー。プロットは一応考えているのかなー。
・地味な青年の異世界転生記
★★☆☆☆ 連載中
転生ファンタジー系主人公やや強ハーレム。タイトルにある地味ってのは、青年じゃなくて転生記にかかってるんじゃね?ってくらい話が地味。キャラクターも地味。おとなしめ、薄め。世界設定はちゃんと作ってる、伏線も張ってる、プロットはそれなりに立ててる、でも熱量が足らないかなって感じ。生い立ちからしっかり書いてて今後もしっかり書きそうなので、そこは買える。
・攻撃魔法の使えない魔術師
★★★☆☆ 連載中(休止中)
TS転生MMO生活系。TSもの。つまり主人公に萌えればいい。MMO系だが、今や普通の異世界転生ファンタジーになっている。戦闘が一切ない。家族の問題を解決したりとか、人助けしたりとか、日々楽しく生活したりとか。優しい話が好きならお勧めかな。
ログ・ホライズン
★★★★☆ 連載休止中
大規模迷い込みMMO主人公頭脳最強指導者系。見てきた中では一番MMO系の良さを生かしている作品。かなり練りこんだプロット、世界設定。ガチな作品と言える。キャラがやや薄味で、主人公の神様視点が強すぎなのが難点かな。商業化に耐えられる要素としては一番だが、商業化して売れるかどうかといったらなあ、という感じ。
・価値を知るもの
★★☆☆☆ 連載中
・風と異邦の精霊術師
★★☆☆☆ 連載中
異世界で生活することになりました
★★☆☆☆ 連載中
どれも異世界ファンタジー主人公強め気まま系。作者も気ままに書いてる感じなので、読者も気ままに読めばいいと思う。どれも面白いと思うが、作品として捉えようとするとなあ、という。ある意味これがなろうのスタンダードな気がする。価値を知る、はイベントを大事にしてる感じ。風と異邦の、は世界設定を大事に、異世界で、は生活感を大事にしてる感じ。どの作品も淡々としてる。ヒロインが物足らないところも同じ。
異世界行商譚
★★☆☆☆ 連載中
迷い込み行商異世界ファンタジー主人公頭脳強め気まま系。ぶっちゃけ狼と香辛料。まあそこにファンタジー要素をちょびっと。ちょっと話として整理されてない部分があるかなあ。全体的に味付けが薄め。
理想のヒモ生活
★★★★☆ 連載中
召喚系結婚異世界ファンタジーラブラブ系。異世界の女王様との結婚生活の話。まあ普通はしょっぱなで話が終わってる気がするんだけど、この話はここからが始まりらしい。いちゃラブ夫婦が好きなら。ヒロインはとても魅力的で可愛い。ラブラブ過ぎて隙がない気もするけど。
・Arcana Online
★★★★☆ 連載中
大規模迷い込みMMO主人公おバカ系。馬鹿が大真面目に馬鹿をやる話といったところか。非常に筆力が高い。ストーリー、世界設定、キャラクター、それぞれのバランスがとてもいいと思う。調和が取れている。まだ始まったばかりなので様子見で★4つ。
異世界の王様
★★★★★ 連載中
召喚系異世界ファンタジー王様系。なんというか、ストーリーやキャラクターのテーマやコンセプトまで考えてしまう作品になったと思う。化けた、といってもいい。あまりに残酷な構造に胸を抉られる。まあ琴線に触れてしまったので無条件に★5つです。

ちなみに、ここに載ってないのは読んでないか読んだけど評価に値しないかどっちかです。オススメのものがあれば教えて下さい(このブログを誰が見ているかという話だけど)。二次創作でも、かなりオススメのものをみっけたんですがそれはまた別の機会ということで。

半年ぶりぐらい?

なんとなく更新。
殆どツイッターで呟いていてこっちに書く気起きなかったんですが、気が向いたので。
あ、地震では被害ありませんでした。無事です。まあまだこれからなにか起きるかもしれんけどね。
・格ゲー
スパ4未だにブツクサ言いながらちょいちょいやってます。アルカナ買おうとかマブカプ買おうとか思ってたけど結局巡り合わせが悪いのか買わずじまい。
PPは2500から3000くらいをうろうろ。
ケン…一応メイン。最近弱い。割り切った行動と我慢を同居させないといけない難しいキャラだと思う。反撃性能と対応力はあるので相手に切れることは少ない。ネタで勝っても楽しくないけどネタに頼らないと弱いジレンマ。
サガット…あんまり触ってないサブ。未だにやれること2割もできてないと思う。ケンと違う意味(テクニックとか画面見ないといけないとか)難しいキャラだと思う。弾撃つのは人より上手いと思っている。
リュウ…あんまり触ってないサブ2。サガットより楽だし性能も高い。けど目押しが難しいので殆ど使わない。たまに触るとキャラ性能に吹く。理不尽ではないけど。
ガイル…ちょこちょこ触るサブ。楽しいキャラだと思う。性能は自分が触ってる中では一番高いと思うけど、一番難しくもある。ガイル触った後にリュウやると楽すぎだと感じる。
ルーファス…最近一番触っている。もはやケンより強いかもわからん。最初エンドレスで3日ぐらいぼこられる→ファルコンの通し方とか対空とか把握して勝てるようになる→バッタで対策される→それを潰せるようになる→やり慣れてくるがぶっぱに悩まされる→動画を見て立ち回り重視になる→…
みたいな、1から上手くなる、キャラを理解してくみたいなプロセスを積んでってそれが楽しい。今小K大Pの目押しを安定させるためにサタパで辻式練習中。
まこと…最近始めました。まだ手探り。自分の気持よさを優先させる立ち回りを重視していきたい。
フェイロン…とりあえず烈火単発確認できない&目押しできないので諦めた。どのキャラでも相手にしててきついと思うから強いだろうけど俺には無理無理。
こんなとこ。
3rdはたまにゲーセンでCPU戦やるくらい。ケンとかユンとか。全くもって弱すぎて対戦できるレベルじゃない。動画はスパ4の10倍くらい見てるけど。
・指
jubeatを始めました。まだ20クレぐらいしかやってないけど。8の下位をちょこちょこクリアできるくらい。最近は譜面確認動画を最大化してPCのモニターを押すという貧乏くさい練習をよくしてる。モニター壊れるのが怖い。iphoneのがちっちゃすぎるのでipadほしいなー。お気に入りの曲は少年リップルズとマクイル。アケじゃ解禁してないしEXTは全く無理だけどねー。
ローグライク
ぶっちゃけ全くやってない。シレン5も買わなかった。かわりと言っちゃなんだけど作ってます。だいたい完成度はシステムだけで5割くらい。当然100%にした上でゲームバランス調整しないとなので完成は遥か先かも。ちなみにcursesで作ってます。タイルはともかくアニメーションとかそういうのは負担が10倍くらい増すのでいまのとこ無理。
・本
最近全く読んでない。ネットでSSを読む程度。あんまりよくない傾向ですね。今度ブックオフで100円のをどっさり買いたい。
・漫画
今週のジャンプ買い忘れました。マジコ3話が気になるようなそうでもないような。最近ブックオフで読んで面白いと思ったのは、ヒャッコ!、おせん、もやしもん、コーセルテルの竜術士とかかな。最近っても相当幅がありますけど。このラインナップを見るに最近の精神状態は相当安定してるみたいです。でも疲れてるという見方もできるかー。
・配信
現在の状況ではまずできないです。詳しくは言わないけど。やりたい気持ちはそれなりにはあったりしますが。そんな感じ。以上!

なんだかんだで

墓参りに新宿に行ってきました。思わぬ聖地巡礼になっちまった。
ビッグベン見たり、妖精の輪をくぐったり。某ボクシング漫画のモデルにもなった水炊き店の近くのお寺で墓参り。ちなみに法事の時にはここでご飯食べたりします。お盆なので人が限りなく少なかったですね。狐がついちゃう神社の近くを通ったり。中には入ってないけど。結構普段から新宿には行くけどああやってゲームをやった後だと何もかも新鮮に見えてよかったですね。
まあ、昨日ボロクソに書いたけどFORESTは単純に作品のクオリティだけ見れば本当に他の追随を許さないほどよくできてるゲームでした。ただ終わり方が悪意あるだけで。それが全てになってしまうほどなんだけど。
しかしクリアして数日たっても未だになんかモヤモヤしたものが消えない。流石にただ裏切られただけではここまでダメージにはならないはずで、別の何かがあるはず。
ということでちょこちょこやり返したりして理由を探ってみました。
まあ結果的にはさらにボロクソに書くことになったわけだけど。
まず、あのザ・ゲームの九月のエロシーンですかね。あそこで九月はメタ的な意志に気づくわけですが、メタ的な意志とされるものには、ライターとプレイヤー、FOREST的に言えば、語り手と聞き手のふたつがあるのです。しかし九月にとってはそれは『どっちも同じ』。どちらも自分を弄ぶ存在にすぎないわけで、区別する必要がない。なので九月は同一視して毒を吐くわけですが、プレイヤーは九月を(結果的に弄ぶことになろうとも)弄ぼうという意志がないのです。そういうゲームと思ってやってないのですから。なのに毒を吐かれる。それはライター側が仕掛けた回避不可能な罠です。
EDでも似たような構造が出てきます。別にプレイヤー側がわかりやすい悲劇やハッピーエンドを求めているとは限らないのに、外側の意志はこう考えているはずだ、と考えを押し付けて毒を吐いてきます。その外側の意志にはライターも含まれているから自虐でもあるんだ、とも一見とれるのですが、しかしそもそもライターがそういう『メタ的な存在を皮肉る物語』を書いているわけで。

『中のキャラクターが好き勝手にやったので話が破綻して困っている』語り手は、『中のキャラクターを”わざと”好き勝手に動かして話を破綻させている』ライターと、似せられてはいても同一ではないわけです。一方外側の聞き手をプレイヤーと同一視させるようにライターが話を作っている(ティッシュ云々のところなんて顕著)ので、プレイヤーはFORESTをする限り、どうしても外側の聞き手=プレイヤーという構造から逃れることができません。これは限りなくアンフェアなやり方です。結局のところ、FORESTという作品は、プレイヤーの望み、好み、意志、そういったものを勝手に作品内で推定、規定した挙句、それを皮肉るという構造になっているということになるのです。
また、語り手と聞き手が、物語というものに対して対等な立場ではありえないのに、それを同一のレベルであると作品内で扱うことによって、『物語の中の人物から見れば語り手も聞き手も同じ皮肉る対象』なんていう、よく考えればおかしい理屈が正しいように錯覚させられているというのもありますね。作品の根幹をなす、はじまりの物語。アケルとアマモリの会話。この中は、ふたりとも語り手であり、かつ聞き手であるから、二人は対等であるのは当然なんです。が、作中で、アケルは語り手、アマモリは聞き手、と二人に役割を振り分けることによって、その役割である語り手と聞き手もが対等であるという錯覚をプレイヤーに起こさせるようです。
実際のところ、語り手は物語を紡ぎ、それを支配します。聞き手はそれを変えることはできません。聞き手は、受け入れたくない物語を拒否するには『聞かないこと』しか選択肢がありません。しかしその『聞かないこと』というのも、物語の結末だけ受け入れたくないものにされてしまえばどうしようもないのです。回避不可能な罠です。なまじ結末まで魅力的であればあるほどこの罠は凶悪になるのです。本当に、FORESTという作品は、性が悪すぎる。
ふー。これだけ書けばかけられた呪いが解けるかな?

あまりに

日記を放置しまくってたので。
ツイッター便利すぎなんだよう。
ゲームの話でも。
・アスカ
皆萎えたのかやる気勢が減りまくり。俺も萎え気味。というかガチでゲームやる人がジャンルかかわらず全般的に激減してる気がする。時代の移り変わりを感じるねー。まあ週1くらいでこつこつやんべ。
・猫3
封素が流行ってる?ちょっと入信したくなってきた。つーかいつかやろうと思ってたまぼろしをやる時期が来てるかも。俺の中で。まあ気が向いたらやりましょう。
RTA
DQ3は独自のルートの厳しさが半端ないのでやりたくない。DQ7でも研究しようかと思ってるけど大変+実際に通すのが体力的にしんどすぎる。分割RTAとかならやるかもしれないけどね。
・スパ4
勝っても喜び薄いし負けるとストレスで寿命がマッハ。でもうまくならないまま辞めるのもムカツクという謎の負けず嫌い+熱帯できる格ゲーがこれぐらいというのでやってるけど。PPは2500くらい。逆二択が本当に逆なの?ってレベルで強かったり、出し得技が酷かったり、初級者から見た限りマジクソゲーでしかねー。しかもランクマが酷過ぎる。とりあえず生EXマシンガンブッパとかEX首折りブッパとか飛び込みヒットから投げしかしない奴とか皆呪われろー。勝っても虚しいだけなんだよ!
・FOREST
昨日クリアしたので感想をば。配信でも言ったけど、作者が読み手に対して悪意を持ってんのはなー。
全て伏線が回収されるような、理路整然とした答えを求めていたわけじゃない。全く別の着地点にたどり着くのもまあ問題はない。ただその結末に至る必然性が全く無い。だからやってる側が釈然としない。だから感動しない。つーか最初から作者が、最後にプレイヤーを感動させる気がない。
最終的にメタ的な話に至るなら、メタ的な話でなければならない理由がないと。森の意志が世界の外の存在でなければならない意味、それが存在しないと。一応伏線じみたものもあるけど、それは結論へ至る意味にはなってない。この話は別にそんな着地点じゃなくても良かったはずだ。
やりたい放題やって、やりすぎて、それをどうにかまとめるために反則を使ったならまだそれはただの駄作だったね、で済む。リング、らせん、ループのように。ただメタフィクションなオチをやりたかっただけ、ならまだ救いはある。ソフィーの世界のように。ただFORESTは、読み手を裏切るためにメタ的なオチにしたとしか自分には思えない。だから気分が悪い。騙されるのはいい。でも、これは裏切っただけ。しかも、裏切った理由が、読み手を感動させるためでなく、読み手を裏切りたかっただけ。そこに悪意を感じる。
高い文章力、センス、魅力的な世界観、プレイヤーを挑発するような、ゲーマー心をくすぐる選択肢など、このゲームのクオリティの高さは本当にすごい。すごいんだけど、それが善い目的のために使われていないとなると。
ひぐらしは自分はやってないんだけど、リアルタイムで追っかけてた人は同じようなことを思ったのだろうな、とは思う。あれもプレイヤーを騙すためだけに騙した作品だろう。、まああっちは裏切りでないのでまだましなのかも。
自分が読んだ中で同じような気持ちになったのは……まあちょっと違うけれども、秋山瑞人かな。猫の地球儀とか本当にずるいと思ったもん。ただ悲劇にするためだけに、キャラクターを生贄にしたような作品だった。まああれは、その悲劇で読み手をどうしようもなく感動させるためにああしてるので、ズルイし納得できないけど感動させられた自分としては負けを認めるしかなかった。でもFORESTは認めたくないね。ホント。

なんかね、

twitter始めました。
配信と実況を一遍に楽しめる感じ。別に面白いことを書かなくてもいいという安心感があるのですごく楽だし、コミニュケーションツールとしても非常に楽。何か言うのも返事するのも一瞬。2ch+irc+αみたいなイメージかな。そういうのが好きな人にはたまんないでしょうねー。
逆にデメリットも強いかもね。まずつぶやきが流れやすく、ひとつひとつの価値というか、本当に伝えたいこととどうでもいいことの差がつけられない。なんで大事なことはブログとかに書かないといけないのかも。そしてなにより、ある程度密度を持つことによって意味が発生したり増したり、みたいなことが文章ではあるんだけど、そういうのを全く出せない。こう、一発ギャグはできるけど5分のコントは出来ない、みたいな。そんなイメージですね。
自分は昔からネットにどっぷりはまってる人間で、twitterの楽しみがどこにあるかやったらすぐにピンときたわけですけど、逆にこれだけ多くの人がtwitterをやってその楽しみをわかってるというのはかなりヤバいというか、そういうものを感じます。古典的とはいえ大分アレな方向だと思うんですよtwitterの面白さって。irc+2ch+αって上の方で書いたけど、それって万人向けかって言われると違うでしょうという話。まあなんというか日本人のネット理解度+依存度が上昇している証なんですかねー。時代は進んでますね。