skyrim

一段落したので感想とか。
んーと、このゲームの評価は難しい。
世界は広いんだけど文化的には広くないんで、各地回ってても目新しいのは最初だけ。クエストはプレイする上でどんどんスタックに積み上がっていく仕事みたいに感じて(実際そのとおりだし)うっとおしくもある。戦闘は単純だし薬で瞬間的に回復できるから即死しない限り死なないからヌルいし、死んでもオートセーブとQSがあるから緊張感がない。キャラを育てるとか装備を集めるとか言うハクスラ的楽しみも正直ない。ダンジョンは一本道で単調だし入る前に物資の準備がいるとかあんまない。そもそもダンジョンが全体的に小さい。世界設定も掘り下げてるけど魅力的だとはいまいち思えんしキャラの魅力もあんまない。シナリオもツボをついてくるものはあんまなく、メリケンのセンスなんてこんなもんだよねみたいな。
ざっと挙げるだけで沢山の不満点が湧いてくる。でもとってもハマりました。なんだろうなあ。やっぱボリュームだろうか。
RPGというゲームジャンルの最大の弱点というのは、俺は”終りが見えること”だと思ってるんですよね。コイツラスボスだ、倒したらEDだ、後クエストが何個残ってる、そういうのが見えてきたらやる気が結構なくなるものなんですよ。これ以上プレイを続けて行くと、今まで楽しんで浸かってきたそのRPGの世界への没入を自らやめることになってしまう。もっとこの世界に居たいのに、進めることで世界が終わってしまう。ゲームの中に居る、というのは進めることと同義。これは結構なジレンマだと俺は考えています。
skyrimは力技とも言える圧倒的な質量と投げっぱなしなゲームデザインでもってそこを解決しているわけです。いくらやっても終わらないボリューム。ユーザーはどんどんMODを作ってそのボリュームは肥大化していく。ゲーム性に明確な指向性がないだけに如何様な遊び方もできるという自由度の高さ。ユーザー自身がゲームに対するアプローチを変えることができる。いくら遊んでも遊び尽くせない、その安心感。それがどっぷりハマれる最大の理由かなあ、と思いました。