びっくりするほど糞

アニメを見た。
鋼殻のレギオスってやつです。
ラノベって結構好きで読むんですけど、基本的に電撃のしか読まないので、これの原作は読んだことなかった。
wikipediaの項目を見て、色々デジャヴを感じる設定満載だと思ったんだけど、厨二要素たんまりで興味が沸いたので、アニメを見たんだけど・・・
すごかった。
なんというか、基本的なところから壊滅的。
何をしているのか、何のためにしているのか、どうしてこうなったのか、そういう状況説明が完全に足りてない。複線の回収ができてなさすぎだとか、色々ある謎を一切説明する気がないのはまあ目を瞑る。でもそういうんじゃない、何々した→だからこうなった→なので次はこうなった、みたいな基本的な話の流れがどうしようもなくぶつ切り、飛んでる。省略ってレベルじゃない。CDの音飛びみたいなレベルッすよ。
そして突然演出上の意図が全く読めない説明一切無しのシーンチェンジ。特に、全編英語の毎回入る謎シーンは動画の合間に他のアニメから取って挿入されたんじゃないかって異物感。これもCDで言えばシングル曲のサビに隠しトラックの実験的な音が全く隠されずにまぎれこんでるようなもんで、とてつもなく不快。
考えがシーンごとにぶれる主人公、ヒロイン、脇役、てかほぼ全キャラ。主人公に選択の余地を与えずにこきつかってる生徒会長が「君は戦う理由を人に預けすぎた(キリッ」とかね。あとメインヒロインの一人である隊長がすごくとんでもなくウザい。糞真面目で頑固で潔癖症で思慮深さ0で自分のことしか見えてない。おそらくアニメの説明不足および改変なんだろうなあ、じゃなきゃ原作売れねーよって思ったほど酷い。柳桐寺に一人で勝手に行ったセイバー状態で最後までいっちゃった、って感じだ。
演出もひどいな。逆切れした何かの剣士と主人公が戦う場面で、ビジュアル系なボーカル曲かかるのとかかっこいいとか思っちゃったのかなあ、見ててとても恥ずかしかった。BGMも全体的にしょぼかったな。なんかチープ。
最後のほうの展開は酷かった。わざわざ武器を届けようと幼馴染が旅をしてたのに何故か都市が隣に。旅完全無駄。都市を守りたい気持ちに反応するとかいう精霊がただの戦闘狂ドSに宿ったりとか、刀に乗って空飛んだりとか、レインボーアタックとか、もう笑っちゃうことすらできんほどだよ。
どうしてこんな酷いの最後まで見ちゃったのか不思議です。唯一の救いはフェリ先輩が可愛かったくらいだろうか、後半の扱いは凄く可愛そうなんだけどな。原作見てないから楽しめないのかなーと最初思ったけど、むしろ原作読んでなくてよかったと最後のほうは思いました。原作厨はたぶん発狂してるんだろうな。そういう意味ではまだ俺のダメージは少なかったのかも。
逆にあんなんがまかり通るのは凄いと思うほどの出来でした。