定期更新なんてなかった。

どうも生きてはいます猫飯です。
定期更新なんてそんなきっちりしたことができる人間じゃなかったです。すみませんでした。
さて、最近なんとなく思ったことについて書こうかな。
椎名林檎とかを聞くと思うんですけど、なんで女性アーティストは、初期の頃はストレートに情熱的な曲調なのに、中期以降はなんというか重たい粘々しい感じがするのはなんなんでしょうか。
aikoとかも。初期は、私を犬とかカブトムシだとかに例えて、あなたの愛が欲しいんだよーみたいな、こっちが恥ずかしくなるような、そんなストレートな感じなのに、中期以降は、いじらしい普通の女の子っぽい殻を被りつつも、なんというか、透明感というかそういうものよりも、ドロリとしてる、情念がこもってる、という成分が多いってなーって感じ。いまいち日本語になってねーけど、察してくれ。具体的に言うと、桜の木の下までが初期で、暁のラブレターぐらいからがドロリな感じ。
どういう事なんでしょうかね。少女の頃はまっすぐに愛を歌うことができても、女性として成熟してくると恥ずかしくてできないって感じなのだろうか。男は中二病から発展し得ないので、その辺分からないのですが。
そんなことを頭の片隅に置きながら、この前いくつかの女性が書いたラノベを読み返していたところ、年食ってくると単純にそのドロリが作品に入ってきてしまうんじゃなかろうかと思ったのですよ。具体的に言うと読んだのは塩の街紅玉いづきの作品群なんですが。
塩の街は超有名作品で、いまさら書くこともないんですが。内容を一言で言うと、女の子の恋は無敵!って話。セカイ系という、それこそ究極的にストレートな恋の話。でもヒロインの子がどーもドロリとしてる。一途な女子高生な癖してね。『女っていうのはすごいよね。恋をしたらもう女だもんね。どんなにちっちゃくても。』ってセリフがあるんですが……。これがこのキャラの本質というか、女性観だから、重い女と感じるのも当然なのか。
一方、紅玉いづきの方は、雪蟷螂がわかりやすいか。雪山の部族間抗争の間にある恋のお話で、その中で一番書きたかったであろうのは、主人公の叔母と敵部族の元長の関係だと思う。その叔母は戦士で、長と戦って腕を穫られるんですが、そんな長に叔母は恋をしちゃうんですね。で、そんな腕を穫られた叔母が死んだ長の生首を盗んで、それが部族間抗争につながるってお話なんですが……(めっちゃネタバレ)。えー分からない方がほとんどだと思うんですが、詳しくは読んでください。説明するには長いし野暮だし。
要はこの叔母は腕を斬られて首を抱いて凍死しちゃう熟女なんです。身も蓋もないけど。でもこの叔母にはドロリとしてない。凄く激しい恋なのだけど、でも透明感があるというか、突っ込んで言っちゃうと処女性があるというか。
何が書きたいか、というテーマの違いも多分にあると思うのだけれど、まあこんな感じで女性クリエイターってのは年齢に応じてドロリが作品にこもってしまうのではないかという推論が立ったわけですよ。あまりに乱暴だとは自分でも思うんだけど。もし二十歳そこそこでドロドロなものを作ってる人とか、逆におばさん(こう書いてしまうと何故か無性に恐ろしくなってしまう)がさわやかなものを作っているような例があれば、教えてください。その時謝罪します。ジャンピング土下座で。

どうでも良いですけど、googleの日本語入力神ですね。今までMSのアホの子使ってたから本当に助かる。
配信は気が向いたらするけど、しばらくはないと思っててください。